乳がんになって感じたこと◎心の痛みに寄り添うまえに◎
私は軽量級乳がんサバイバーです。
乳がんと分かった時、私はとてもショックでした。
同じ時期、とある知り合いも乳がんになった、とfacebookで知りました。
その方は私よりも重いステージで、抗がん剤治療が必要な状態でした。
その投稿を見て、私は、自分についての発信は何もできませんでした。
私の乳がんはステージ1で、リンパ節に転移するギリギリ前。
手術は、ガンの部分切除だけで済み、
その後、標準の放射線治療を5週間して、
それからホルモン剤の投薬で経過観察。
半年に一度の検診で、再発していないかチェックを繰り返して3年が過ぎ、
検査は1年毎にとなりました。
こういった乳がんの経緯を話をすると
大概の人からこう言われます。
早く見つかって良かったね、と。
言っている意味はわかります。
でも
受け取れる意味はちがうのです。
もし、私がもっと重い症状だったら、どう言われるのだろう
そして
私はどう受け取っただろう、と
病そのものの重さと
心身や暮らしが被るダメージは
同じではないのです。
でも
人は概ね
病の重さで、辛さを測るものです。
そして、話した相手の、その何気ないひと言が
当事者の心の痛みや辛さを吐露する機会を奪ってしまう。
吐き出せれば軽くなったろう
重く辛い気持ちは
心の奥に残って重しとなり、
喉の奥で言葉を飲み込んで、
笑顔を作って返すしか、なくなる。
忘れずに覚えておきたいです。
こんな気持ちが自分の中にあったことを。